糖尿病の食事療法
食事療法の基本
糖尿病食の基本として一日に必要な摂取エネルギー量を決めることです。これは患者様の性別・身長体重・年齢・一日の活動量などによって決められます。まず食事療法を決める時は担当医師の指導を受けて栄養士へ相談しましょう。そして、次にあげる事項を守って食事療法を行うようにしてください。
バランス良く食べる:食事療法ではエネルギー量を重視していますが、エネルギー量を減らすために糖質等を減らすのは良くありませんのでビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富でエネルギー量の少ない食品を摂るように心がけましょう。
一日3食摂る事:3食の食事を均等にとることで血糖の上昇を抑えます。
甘い物やアルコールは控えるようにしましょう:甘いものは血糖コントロールを乱してしまうので控えたほうが良いでしょう。甘い物もアルコールも中性脂肪を増やしてしまうので高脂血症・動脈硬化の原因にもつながり糖尿病との合併症へと進行してしまうので注意してください。
食物繊維を積極的に摂りましょう:糖や脂肪のの吸収を抑えてくれる食物繊維は血糖の上昇を緩やかにしてくれるだけでなく、コレステロールを減らしてくれる効果もあります。主に海藻・野菜・豆類・こんにゃく・イモ類に含まれるので食事のメニューに積極的に取り入れてください。
長く続けるための方法
食事療法を続けるのが面倒でストレスになります。その様な状態にならないよう、続ける為のポイントが次のようになります。
・食べるものを計って量を知りましょう。
・食事の記録ノートをつけることで食事内容や一日の摂取量を把握することができます。
・食品交換表を使って計算しましょう。
・一口で20回以上噛むように心がけて満腹中枢の働きを活用することで早食いや摂取量オーバーを防ぐ
・食事療法だけでなく積極的に運動行い血糖の降下、動脈硬化の予防、老化防止やストレス解消につながります。
外食時の注意
栄養バランスがとりづらい外食では単品料理よりも定食のほうがいろいろな種類の食品を取ることができます。また野菜不足になりがちなのでサラダなども注文したほうが良いでしょう。野菜以外で不足した栄養素は自宅で補いましょう。